日本国内の陸産異クマムシ類の多様性研究

日本国内に生息するトゲクマムシ類の分類学的検討を行い、それらの多様性を明らかにする。

プロジェクト内容については,当該年度の活動報告書をご覧ください.

  • メンバー :
    鈴木 忠(代表)
  • プロジェクト期間:
    2022年度プロジェクト [ 2022年度〜2022年度 ]

本プロジェクトは終了しました

目的

日本産のトゲクマムシ類(緩歩動物門・異クマムシ綱・トゲクマムシ目)として、これまでに40種近くの記録があり、そのうち8種は日本から新種記載されている。しかし、それらのうち詳細な形態記載を伴っていないものの中には未記載種(新種)が多く含まれていると考えられ、過去の記録の多くが再検討の対象となっている。このプロジェクトでは、まず現在では疑問種扱いをされているニホントゲクマムシNebularmis japonicus (Morikawa,1951) の再記載を行い、その他の「既知の」トゲクマムシ類についても再検討することにより、国内における多様性の再評価を行う。

内容

ニホントゲクマムシは石鎚山のコケから見つかり、Echiniscus japonicus Morikawa, 1951として新種記載された日本産の代表的なトゲクマムシである。しかしながら、世界各地からこれに類似する多くの種が記載されている現在では、これを他種と確実に区別し得るようなさらに詳細な記載が必要となり、残念ながら現在では「疑問種」の扱いを受けているため、ぜひとも再検討する必要がある。この種の新たな標本を得てネオタイプとして指定し、遺伝子解析データとともに再記載することができれば、それをもとにして世界中のトゲクマムシ類との関係がさらに明らかとなり、非常に有益な分類学上の成果となる。また、これを足がかりとして、その他の日本産トゲクマムシ類の採集調査と分類学的研究を行い、その多様性を明らかとする。

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