視覚障害児の歩行に関する考察~幼児が主体的に歩くために~
目的
視覚障害のある幼児の歩行に関する課題として、歩く際に身体が左右に揺れながら歩いたり、座り込んでしまったり、一人でなかなか歩きたがらなかったりする幼児が多いことがあげられる。その原因として、平衡性や協応性、敏捷性などの調整能力の遅滞や運動量の不足であったり、運動の制限から経験不足になったりすることが考えられる。
そこで、幼児段階での歩行指導について考察し、幼児に専門的な歩行指導を行うことで、歩行における困難さの解消につながると考える。幼稚部の幼児にとって見えなかったり、見えにくさがあったりしても歩くことが楽しいものであり、自分の行きたいところへ自分で行きたいと思えるようにしたい。そのために、日々の生活の中で役に立つ動き、遊びの中で身につけられる動きなどを研究していきたい。その一つとして、白杖導入前に使う移動補助具を導入し、幼児の歩行に対する意識の変化を検証していく。
内容
〇「社会法人日本ライトハウス」にて理論・実技科目を履修する。
〇視覚障害特別支援学校での事例検証をとおして、歩行指導の技術研究を行う。
・日々の生活の中で役に立つ動きや遊びの中で身につけられる動きを研究する。
・白杖前に使う移動補助具(プリケーン)を導入し検証する。
→幼児の歩行に対する気持ちを育てていきたい。
〇教育現場における歩行指導の実践を行う幼稚部の子 ども達への指導方法や研究内容について研鑽を積む。
〇主体的に歩くための方策や歩くための動機付けにつ いて深める。
〇障害児心理学について知識を深める