スマートフォン等を利用した授業内双方向テストの授業への活用と改善

視覚的素材の収集、マニュアルの整備等をおこなって、授業内双方向テストシステムを誰でも簡単に利用しやすいように改善する。

事業概要

授業で教えた内容を学生が理解をしているかを,その授業内で小テストなどをして把握し,学生の理解度を高めていくことは,最終的に学生の学士力向上,さらには出口管理としての学生の質の保証という観点からも重要である。自然科学研究教育センターのホームページでは,そのようなニーズに対応できるように授業内双方向テストシステムを運用し,学生の学習意欲を高めることに成功している。一方で,誰もが簡単に問題を作成し,利用しやすいようにするためには,利用者の声を受けて,システムを改善し,より良いものにする必要がある。また,魅力的な設問とするためには, 効果的な図や動画を利用することが考えられる。
そこで,本事業では,(1) 図入りマニュアルの作成,(2) 設問用の図・写真・動画の収集および作成,(3) 授業内小テスト・アンケートシステムの改善を行う。

成果・今後の展望・計画等

自然科学研究教育センターが毎年開催している一貫教育校との自然科学教育ワークショップ(6 月 21 日開催)にて,本小テストシステムを紹介し,実際に,スマートフォンや iPad を利用して,教員・教諭に小テストに参加してもらった。また授業で利用して頂けるように図入りマニュアルを作成し,問題の作成や実施方法も紹介した。そこで出た意見や改善要望に加えて,これまでの利用で感じていた改善点を含めて,システム改修を行った。その結果,より直感的に問題の作成や実施が出来るシステムになり,システム利用への敷居がかなり下がったと思われる。また,図入りマニュアルを作ることで,利用者が迷うことなく使用できる環境が整った。
また,これまで文字情報のみの設問に,図や動画を加えることで,設問の意図やイメージが一目で伝わる魅力的な問題となり,問題を解くのが楽しくなったとの感想が学生から得られるようになった。
さらに,物理学の講義室に,50 名まで同時接続可能な無線 LAN システムを構築した。これにより,教室内の keiomobile2 の回線がパンクしたり,携帯電話の電波が悪く窓際まで行って回答を行ったりしていた状況が一変し,WiFi 接続のみの端末として利用していた iPad の利用環境も改善し,円滑な授業運用が可能となった。
今後は,大人数でも利用できるように利用環境の改善された本小テストシステムを今以上に多くの教員・教諭に利用してもらい,改善要望を募った上で,より良いシステムへとしていきたい。

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