2022塾生会議

すべての学部を対象に選抜した学生が、SDGsを実現するための慶應義塾のヴィジョン・目標・ターゲットを提言することを目指す「2022塾生会議」を実施します。

  • 常任理事 :
    奥田暁代
  • スーパーバイザー :
    蟹江憲史(政策・メディア研究科)、国谷裕子(政策・メディア研究科)
  • 参加教員 :
    小林宏充(代表:法学部)、井上浩義(医学部)、久保田真理(医学部)、志村正(法学部)、鈴木亮子(経済学部)、
    高山緑(理工学部)、寺沢和洋(医学部)、土居志織(法学部)、林良信(法学部)、見上公一(理工学部)、小熊祐子(スポーツ医学研究センター)、加藤有佳織(文学部)、迫桂(経済学部)、森吉直子(商学部)、板垣悦子(体育研究所)

事業概要

慶應義塾SDGsの一環として、蟹江憲史氏および国谷裕子氏をスーパーバイザーに迎え、「2022塾生会議」プログラムを日吉キャンパスにて実施します。大学の10学部すべてから選抜された塾生が、専門家からアドバイスを受けながらディスカッションを重ね、SDGsを実現するための慶應義塾のヴィジョン・目標・ターゲットを提言します。

募集要項

春学期講演情報

春学期講演情報・動画リンク集.pdf

(6/1-7/6までの講演動画は Keio Youtube channel へ1週間以内にアップされます。 その動画へのリンクは本pdf内に毎週更新されていきます。 適宜チェックをお願いします。)

 

実施時間:水曜6時限 18:15~19:45

実施場所:第4校舎 B棟 J29教室

 

6月1日「ガイダンス」

伊藤 公平 氏 慶應義塾大学理工学部教授、慶應義塾長

井奥 洪二 氏 慶應義塾大学経済学部教授、自然科学研究教育センター所長

長野 裕恵 氏 慶應義塾大学日吉メディアセンター パブリックサービス担当課長

 

6月8日「イントロ」

蟹江 憲史 氏 慶應義塾大学政策メディア研究科 教授

国谷 裕子 氏 慶應義塾大学政策メディア研究科 特任教授

 

6月15日「環境」 

江守 正多 氏 東京大学未来ビジョン研究センター教授/国立環境研究所

講演タイトル: 気候変動の現状とリスク

講演概要: 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書に基づき、気候変動の現状とリスクについて概観をお話しする。人間活動により二酸化炭素(CO2)をはじめとする大気中の温室効果ガスが増加しており、この影響で地球が温暖化していることは疑う余地が無い。世界平均気温は産業革命前から既に1.1℃程度上昇しており、これを1.5℃前後で止めるためには、今世紀半ばの世界の脱炭素化が必要であるが、現在の世界の削減ペースはこれに及んでいない。熱波や大雨などの極端現象の頻度・強度は平均気温上昇に伴って増加しており、今後も気温上昇が続くならばさらに増加する。南極氷床の不安定化により海面上昇が加速するなど、可能性は低いが排除できず、発生すると甚大な被害をもたらすリスクの存在にも注意を要する。脱炭素化の必要性やその実現方法を議論する際には、自然科学的側面のみでなく、社会的な公正さなどの理解が重要と考える。

 

高村 ゆかり 氏 東京大学未来ビジョン研究センター教授

講演タイトル: カーボンニュートラルに向かう世界:変化の中の社会と社会の変革

講演概要: ここ1、2年の間に、温室効果ガス排出実質ゼロ(ネットゼロ/カーボンニュートラル)をめざす動きが世界で、そして日本でも急速に強まっている。気候システムの解明と将来予測に関する科学の進展と、その科学に裏打ちされ、システミックリスクとして気候変動問題をとらえる企業、とりわけ金融がこうした動きを加速させている。今足元で起きている急速でダイナミックな変化とその背景にある要因(科学、金融、技術)について考え、こうした変化の中で、持続可能な社会の実現にむけた日本の社会変革(トランスフォーメーション)の課題を考える。

 

6月22日「社会」

三輪 敦子 氏 SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事/アジア・太平洋人権情報センター所長

講演タイトル: 「誰一人取り残さない」ために必要な視点と実践

講演概要: SDGsは、「環境」「社会」「経済」に統合的にアプローチし、システムチェンジを達成するにあたり、「誰一人取り残さない」と謳っています。「誰一人取り残さない」ためには多様性の理解に立った包摂性の実現が不可欠であり、平等と非差別の原則を踏まえた丁寧な実践が必要です。人権理解と人権意識の涵養も欠かせません。
「誰一人取り残さない」という重要な理念を「きれいごと」「絵空事」に終わらせずに具現化するには、どんな視点とどんな実践が求められるでしょうか。SDGsジャパンの活動の経験も踏まえながらお話しします。

 

山本 太郎 氏 長崎大学熱帯医学研究所・教授

講演タイトル: 感染症と社会

講演概要: 感染症は社会のあり方がその様相を規定し、流行した感染症は時に社会変革の先駆けとなることがある。そうした意味で、感染症のパンデミックは社会的なものとなる。歴史が示す一つの教訓かもしれない。
中世ヨーロッパのペスト流行などを例にそうしたことを話してみたい。

 

6月29日「経済」 

末吉 竹二郎 氏 国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問、WWFジャパン会長、自然エネルギー財団代表理事副理事長

講演タイトル: SDGsとサステナブル経済

講演概要: SDGsがブームである。新聞を開くと企業等のSDGsへの取り組みが誇らしげに踊っている。SDGsはそんな軽い話なのであろうか。
否、SDGsは決してそんなものではない。日本では殆ど言及されないが、国連のSDGsレポとの標題は”Transforming our world”である。筆者なりの解釈をすれば、SDGsが解決を目指す地球規模の諸問題の原因を探っていくと、すべてが成長一本槍の大量生産型経済モデルに行き着く。とすれば、20世紀型の経済と社会を、根底から改革せぬ限り、21世紀が目指すサステナブル社会は実現しない。国連の言葉を借りれば、「SDGsが目指すのは、政治、経済、社会システムの根本的な再編」である。
世界では、サステナブル社会を目指すGreen Transformation (GX)が始まり、20世紀型の破壊と21世紀型の創造の同時進行が進む。その中で、日本が勝ち残るには経済、就中、ビジネスと金融はどう変わるべきか。日本の取るべき道を考えてみたい。

 

伊藤 公平 氏 慶應義塾長

講演タイトル: これからの発電を考える

講演概要: 発電にはいろいろな方法があります。石油、石炭、天然ガスを燃やす、または、ウランやプルトニウムの核分裂に伴って放出されるエネルギー(原子力)により水を沸騰させ、その水蒸気でタービンを回すもの。水力、風力、潮力等によりタービンを回すもの。太陽光や地熱により固体素子から電気を得るもの。核融合を利用するもの。それぞれのメリットとデメリットはなんでしょう?発電した電気を蓄える方法(電池)や送電方法も重要となります。
本講演では、様々な発電方法の効率、コスト、地球温暖化ガス排出量、地政学的リスク、発電に伴う危険性等を整理して比較することで、日本や世界のこれからのエネルギー政策について考える基盤を整えます。

 

7月6日「全体」

南 博 氏 外務省 広報外交担当大使 兼 内閣官房健康医療戦略室次長

講演タイトル: SDGsの成り立ちとその後の変容

講演概要: SDGsの起源(MDGsと持続可能な開発)
 交渉過程、合意は難しいと思われていた交渉の成功要因
 日本政府、民間の対応
 合意後の国際社会の変化
 保健(ゴール3) COVID19の影響と国際社会の対応
 格差(ゴール10) 広がりつつある格差への対応
 科学技術 SDGsでの扱い
 気候変動(ゴール13) 気候変動交渉における進展と実施の難しさ
 平和的な社会(ゴール16) 最も議論のあったゴール、国際紛争の問題
 ウクライナ危機が意味するもの、国連の存在意義

 

川廷 昌弘 氏 博報堂DYホールディングス SDGs推進担当部長

講演タイトル: 未来をつくる道具わたしたちのSDGs

講演概要:
・SDGsはコミュニケーション・ツール
  SDGs採択への歩み
  SDGsアイコンの日本語化
  17ゴールは道具箱 169ターゲットは道具
・企業におけるSDGs
  ESG投資とSDGsアクション
  日本のSDGs経営の先駆け
・義務教育にもSDGs
  学習指導要領
  次世代からのメッセージ
・お茶の間にSDGs
  南三陸で学んだSDGs
  物語のある家
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