古川　亮平

Ryohei FURUKAWA

文学部

所員

分野 :

生物学
E-mail :
TEL :

045-566-1340

専門 :

発生生物学、免疫生物学
学歴 :

慶應義塾大学大学院理工学研究科博士（理学）
所属学会 :

日本比較免疫学会、日本動物学会
担当教科 :

生物学Ⅰ及びⅡ（実験を含む）、総合教育セミナーⅡ（データを観る、データを読む）

研究・教育

テーマ：

主にヒトデを用いて、発生過程で個体性がどのように確立され、維持されていくのかについて研究を行っています。
また、プラナリアの生殖戦略やメディカルゲノミクス分野の研究プロジェクトにも参画しています。

（lightboxで画像ウインドウが開きます）

ヒトデのビピンナリア幼生
（受精後４日, スケールバー; 50 μm）

（lightboxで画像ウインドウが開きます）

融合して異物を包囲化するヒトデ幼生の免疫細胞（緑）（赤は核を示す）

材料：

棘皮動物　イトマキヒトデ　（ Patiria (Asterina) pectinifera）

　免疫とは、「自己」と「非自己」を識別し、「非自己」を体内から排除する現象ですが、その目的（生理的な意義）は、「自己」を維持し、存在を保証することです。多様な動物種で免疫システムが正常に作動しているゆえに、個体ごとに「自己」が維持され、種が存続することになります。
　棘皮動物ヒトデは、系統進化的に我々脊椎動物に繋がる後口動物の基部に位置しており、免疫システムの進化を考える上で非常に重要な動物です。私はこのヒトデを材料に、どのようなメカニズムで「自己」という存在が確立されるのか？という問題を進化的な視点から追求し、自然科学の目を通して「自己とは何か、そしてそれはどう進化したのか？」という問題を考えたいと思っています。