
ファージを用いた抗ウイルス免疫誘導の確立
生物学
藤猪 英樹(代表),橋口周平:鹿児島大学理工学研究科 教授,村上明一:徳島大学大学院医歯薬研究部 准教授
ファージディスプレイ法を応用して独自に開発したファージを新規な感染症ワクチンとして、インフルエンザウイルス感染を対象にファージワクチンを作製しその効果を検討する。
多様体の構造解明:トポロジー・幾何学・特異点論による包括的アプローチ
数学
数学における主要な空間概念である多様体について,特に次元の制約が与えられた場合の構造(位相構造,微分構造,組合せ構造,幾何構造,接触構造,シンプレクティック構造,複素構造など)について,トポロジー,幾何学,特異点論の視点から記述,分類,力学系的性質・対称性の解明を行い,理論の深化と新たな応用を目指す.
細胞の行動と認知―実例の分類・解析と概念的基盤の整備
生物学
細胞の振舞いを行動と形容し、認知概念を適用した記述・説明の妥当性を検討するために、様々な実例を分類・解析しながら、そうした記述・説明法の概念的基盤を整備する。
アブラムシ社会の齢分業システムとその進化
生物学
単為生殖でクローン繁殖する社会性アブラムシ類を対象に、利他的階級である兵隊の齢と役割分担の関係を多角的に分析して分業システムの実態を解明し、その進化機構に迫る。
生育環境トレースと系統地理解析に基づくシネンシストウチュウカソウの産地識別
生物学
漢方薬に用いられる中国産シネンシストウチュウカソウを対象に,系統地理解析,および安定同位体比と微量金属元素組成の分析を行うことで,精度の高い産地推定を試みる。
培養菌株のない日本産植物病原もち病菌の採集・培養・系統解析
生物学
もち病菌は患部が肥大する植物病原菌で,日本産固有植物に特異的な種が存在する。培養菌株のない既知種の採集・培養・系統解析により,もち病菌の分類を最新体系化する。
ゼータ関数・テータ関数・楕円関数の挙動解明:数論・幾何学・物理学における発現と展開
数学
桂田 昌紀(代表),
池田 薫,
森藤 孝之,
勝田 篤,
山田 裕史,経済学部・教授・宮崎 直哉;経済学部・教授・石川 昌治;経済学部・教授・河備 浩司(以上,専任研究員);九州大学・大学院・数理学研究院・名誉教授・勝田 篤;岡山大学・理学部・名誉教授・山田 裕史;群馬大学・大学院・理工学府・教授・天羽 雅昭;麻布大学・講師・廣田 裕士;早稲田大学・理工学術院・教授・本間 泰史;オハイオ大学・教授・児玉 祐治;日本大学・工学部・教授・野田 工;芝浦工業大学・システム理工学部・教授・鈴木 達夫;明治大学・理工学研究科・講師・吉田 尚彦;東京工業大学・理学院数学系・教授・五味 清紀;東京理科大学・理学部・数学科・助教・竹内 司(以上,兼任研究員)
本研究代表者はこれまで,主として解析的整数論の立場から,種々のゼータ関数・テータ関数の漸近的挙動の解明を,解析的整数論固有の手法や,様々な特殊関数,特に超幾何関数の性質を援用しながら推進してきた.ゼータ関数・テータ関数の漸近的挙動の解明は,古くは Riemann の著名な1858年の論文に深淵し,以降,Hadamard, de Valee-Poussin, Weierstrass, Hardy, Littlewood, Ramanujan, Titchmarsh らを通して,解析的整数論における多様な理論の源泉ともなる枢要な研究テーマであったが,近年この方面での成果が,微分幾何学や量子力学においても様々な形で有効・有意義な知見や視点をもたらすことが明らかになりつつある.本研究では,これまで主として解析的整数論の視座からなされて来た研究のなお一層の深化・拡大・進展を目指すとともに,幾何学・数理物理学を含む多方面の視座からの解明も進めたい.
インターネット望遠鏡を利用した天文学教育に関する研究
物理学
国内外にインターネット経由で操作可能な望遠鏡(インターネット望遠鏡)を設置する活動と、これらを用いた天文学の研究課題開発と天文教育の普及に取り組んでいる。
絶滅危惧両生類の年齢構成と食性に関する保全生物学的研究
生物学
戸金 大(代表)
絶滅危惧両生類を対象に、骨組織を用いた年齢推定法による齢構成解析、標識再捕獲法による成長解析、胃内容物による食性解析を行い、生活史の解明の一助とする。
トポロジカル・サイエンス
物理学
新田 宗土(代表),
阿武木 啓朗,
雨宮 史年,
石川 健三,
猪谷 太輔,
鵜沢 報仁,
衛藤 稔,
大橋 圭介,
鎌田 翔,
神中 俊明,
木原 裕充,
木村 太郎,
木村 哲士,
近藤 慶一,
高橋 大介,
土屋 俊二,
戸田 晃一,
疋田 泰章,
正木 祐輔,
宮本 朋和,
安井 繁宏,
吉井 涼輔,
横倉 諒,
チャッタルジー, チャンドラセカール,
エドモンズ,マシュー ジェームス,
フェヨシュ, ゲルゲイ ピーター,
マラ パスクワレ,
ロス,カラム ダンカン ヒュー,
居石 直久,
田屋 英俊,
藤森 俊明,
三角 樹弘,
甘利 悠貴,
西村 健太郎,
仇 澤彬,
濱田 佑,
フィリップ, グラス,
宮本 薫
超対称理論、量子色力学、素粒子論特に標準模型を越える物理、高密度クォーク物質・核物質、中性子星、高次元ソリトン、冷却原子気体、非従来型超伝導、マヨラナ・フェルミオンの非可換統計、量子計算。
グラフゼータ関数を用いた時空の基本的相互作用の探究
物理学
ユニタリー行列を付加したグラフゼータ関数は、格子ゲージ理論の強力な解析ツールになりえる。本研究では、この視点用いてゲージ理論の新たな解析手法を開発する。
ナツメボヤ科ホヤの卵透明性進化におけるマルチオミクス解析のための基盤整備
生物学
堀田 耕司(代表)
ナツメボヤ科のホヤ卵はおしなべて透明である。本研究ではこの卵の透明性進化の軌跡を追うためマルチオミクスの情報を整理し、進化的背景探索のための基盤づくりを行う。
水生昆虫・土壌動物の分類学的研究及びその成果の教材化
生物学
生態系における小動物相に着目して、基礎的分類・応用・教材化を目指し、土壌動物を、ツルグレン装置により採集し、記載を行うとともに、その結果をもとに教材開発を行う。