自然科学研究教育センター講演会 第2回 終了
-CS-8958の探索から開発まで-」
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- 日時 :
- 2009年12月16日(水)15:16
16:30~18:00
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- 会場 :
- 慶應義塾大学 第4校舎1階J11番教室
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- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
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- 講師 :
- 本田 雄 氏
第一三共(株) 化学第一研究所 第五グループ長
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- 参加費 :
- 無料 ( 学生の参加歓迎 )
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- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演内容
ここ数年,高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染例とその死亡例が増加する一方で,更にはこの春,豚に起因する新型H1N1型インフルエンザウイルスが出現した。その感染拡大はすさまじいものであり,現在でもなお続いている。また,昨年のH1N1型インフルエンザウイルスのほぼ100%がタミフル耐性化していた。この状況下において,第一三共は,現在,吸入型のシアリダーゼ阻害剤であるCS-8958(R-125489の9位アルコールのオクタノイルエステル体)をインフルエンザ治療薬として開発している。CS-8958は長期持続性の特徴を活かし,単回吸入での治療完了,週1回の予防投与が可能となることを期待している。さらに既存薬に対する耐性ウイルスや新型インフルエンザウイルスなどにも効果を示す。今年CS-8958は,単回吸入による成人対象第3相臨床試験(国際共同治験として,日本,台湾,韓国,香港で実施)ならびに,9歳以下の小児対象の第2/3相臨床治験を終了し,それぞれ良好な結果を収めることができた。今回CS-8958の合成探索から開発までの経緯を紹介する。
プロフィール
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