自然科学研究教育センター講演会 第6回 終了
-都市気候と人間との相互作用を考えていく-」
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- 日時 :
- 2010年06月09日(水)11:30
16:30~18:00
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- 会場 :
- 慶應義塾大学 来往舎 シンポジウムスペース
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- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
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- 講師 :
- 白 迎玖 氏
東北公益文科大学 公益学部・准教授
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- 参加費 :
- 無料 (学生の参加歓迎)
(会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
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- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演内容
都市ヒートアイランド(Urban Heat Island)とは、都心部の気温が郊外よりも高くなる現象をいう。
現在、先進諸国では、都市人口率はすでに70%を超える高水準に達している。一方、発展途上国では、急速な都市化が進んでおり、人口の3分の2が都市部で生活している。国連の予測によれば、世界の総人口は2050年には93億人に達し、都市人口はそのうちの70%、即ち65億人になるであろうと見込まれている。都市化による人口増加と集中、地表面被覆の改変などによって周辺とは異なる都市独特の気候が生成する。これを都市気候(urban climate)とよぶ。都市ヒートアイランド現象は、その代表的な特徴の一つである。都市気候のうち最も研究が進んでいるのは都市ヒートアイランド現象に関する研究である。
都市の平均気温はこの100年で2-3℃上昇している。そのうち、1℃程度が地球温暖化、残りが都市化の影響であることが指摘されている。近年、世界各地では夏季に猛暑日が続き、都市ヒートアイランドによる都市熱環境問題の範囲は拡大し、その内容も高度化・複合化している。都市発展過程(都市域の拡大・縮小・ドーナッツ現象)と都市高温域の分布・ヒートアイランドの消長との関係などが注目されている。今回、東アジアにおける大都市の発展と都市ヒートアイランドとの関係分析の最新研究を紹介したい。
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