自然科学研究教育センター講演会 第8回 終了
-
- 日時 :
- 2010年10月04日(月)16:30
16:30~18:00
-
- 会場 :
- 慶應義塾大学 来往舎 シンポジウムスペース
-
- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
-
- 講師 :
- 中山 由美 氏
朝日新聞東京本社科学医療グループ記者
-
- 参加費 :
- 無料 (学生の来場歓迎)
(会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
-
- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演内容
南極大陸の海岸には約40億年前の岩石が姿を見せ、かつて南半球の大陸が一つだったゴンドワナ大陸の痕跡に出会える。地球の歴史を足下に感じる南極だが、見上げればオゾンホールが開き、温室効果ガスの二酸化炭素の濃度は上昇、地球環境の変化は現れている。45次越冬中は昭和基地から千キロ離れた内陸のドームふじ基地へ1カ月かけて旅した。-79.7度を記録したこの地で観測隊は、深さ3035メートル、72万年前の氷を掘り出すことに成功した。閉じこめられた太古の大気から、地球の気候変動を探っている。51次隊では地学調査隊が昭和基地を離れ、セールロンダーネ山地で野営、地質や地形の調査が行われた。隕石探査では635個を集め、太陽系誕生の謎に迫った。
南極より、温暖化の影響が著しく現れているのが北極だ。グリーンランドの標高800メートルの氷床の上で見たものは、溶け水が川となって流れ、巨大な穴へ滝のように吸い込まれていく光景だった。極地は、地球環境の太古から今、そして未来を私たちに語りかけている。
プロフィール

センター主催のシンポジウム・講演会について
当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。
問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
office@sci.keio.ac.jp