自然科学研究教育センター講演会 第11回 終了
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- 日時 :
- 2011年05月11日(水)13:13
17:30~19:00 (講演の日時は、計画停電の影響で変更になる可能性があります)
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- 会場 :
- 慶應義塾大学 来往舎1階 シンポジウムスペース
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- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
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- 講師 :
- 北里 洋 氏
独立行政法人 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 領域長(上席研究員)
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- 参加費 :
- 無料 (学生の来場歓迎)
(会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
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- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演内容
日本の周りの海は生物多様性の宝庫である。なぜ日本の海には多様な生物が生きているのだろうか?日本列島を巡る海にみられる 複雑な地形と海流、そして歴史的な変遷が、生物が育まれる場の多様性を作っている。一方、海洋生物たちはさまざまな環境にさまざまな方法で適応している。海洋表層の植物プランクトンから始まる光合成に基づいた生態系と海底から湧くメタンや硫化水素を利用する化学合成生態系が代表である。それらがモザイクのように絡み合って、生物の多様さが生まれる。このようにして成立する豊かな生物たちは、われわれ人類にさまざまな恩恵をもたらす。しかし、海の生物が織りなす生態系は脆い。人間活動によって、知らず知らずのうちに、海は汚れ、生物の中には人工物質が蓄積されている。
日本の周りの豊かな海の生物たちを守るためには、彼らの多様さとそれが支えられている仕組みを理解することだと思う。海は不透明であるために、海で起こっていることはわかりにくい。しかし、さまざまな調査機器を駆使することによって、その姿が見えてきている。私たちは、日本の海が豊かであることを認識し、それをうまく利用し、そして守ってゆきたいものである。
プロフィール
センター主催のシンポジウム・講演会について
当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
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