自然科学研究教育センター講演会 第13回 終了
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- 日時 :
- 2011年07月05日(火)13:24
16:30~18:00(講演の日時は、節電対策等の影響で変更になる可能性があります)
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- 会場 :
- 慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1階 シンポジウムスペース
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- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
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- 講師 :
- 小島 秀康 氏
国立極地研究所,総合研究大学院大学 極域科学専攻 教授
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- 参加費 :
- 無料 (学生の来場歓迎)
(会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
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- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演内容
南極観測隊はこれまでにおよそ17000個にのぼる大量の隕石を発見、採集している。世界最大の隕石コレクションの一つになる。これは1974年に第15次隊が663個の大量の隕石を発見した。それをもとに、隕石が特定の場所に集まってくるという「隕石集積機構」が考案され、その仮説をもとに隕石探査を継続してきた結果である。平均で約1900 mの厚さがある南極氷床の動きに基づく仮説である。その仮説を紹介する。
演者は過去4回隕石探査に参加した。その経験をもとに、探査旅行風景、隕石が発見される場所の特徴、隕石の産状、発見された隕石の特徴などについて多くの映像を使って紹介する。発見された隕石には月や火星の石が隕石として含まれる他、およそ60種類ある隕石種のほとんどを網羅している。これらの隕石のほとんどは太陽系創成期の46億年前に形成されており、そのころの情報を隕石の中に秘めている。だから隕石は宇宙からの手紙だということもできる。これらの隕石を調べることによって、手紙を読むことによって、そのころ何がおこっていたかを知ることができる。また、月や火星の石を調べることによって、それらの星の地質や成長の過程を明らかにできる。これらの南極隕石が教えてくれることについて紹介する。
プロフィール
センター主催のシンポジウム・講演会について
当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
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