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自然科学研究教育センター講演会 第17回 終了

社会と自然をつなぐ装置としての自然史博物館
2012.06.11
  • 日時 :
    2012年06月11日(月)16:38
    16:30~18:00
  • 会場 :
    日吉キャンパス 来往舎1階シンポジウムスペース
  • 主催 :
    慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
  • 講師 :
    佐久間 大輔 氏
    大阪市立自然史博物館学芸員
  • 参加費 :
    無料 (学生の来場歓迎)
        (会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
  • 対象 :
    学生・教職員・一般

このイベントは終了しました

講演要旨

地域の自然史博物館は、単なる展示施設ではありません。地域の自然を調べその変化を記録し、その価値を示していく研究施設でもあります。それを担うのは学芸員の研究活動が中心ですが、ユーザー(市民)コミュニティの形成が信頼性の高い情報につながります。さまざまな普及教育活動によって自然を見る目が肥えていくからです。さらに質の高い標本が信頼性を裏打ちしています。標本の充実は研究をすすめ、その魅力は市民活動の活性化へと、好循環がつづいていきます。地域で自然の保全に関わる人に自然科学リテラシーを高めているなど、自然史博物館は人材の育成拠点、地域の自然の情報発信・収集拠点として機能しています。

先般の東日本大震災ではそうした博物館の一つ、陸前高田市立博物館が被災をしました。同博物館の職員は津波の犠牲になりましたが、全国の自然史系博物館が参加した、同館に残された資料の救出/修復作業は改めて博物館と標本の意義を投げかけてもいます。
今回はこうした自然史博物館の活動を、大阪市立自然史博物館を例にお話しします。
 

プロフィール

佐久間 大輔 氏
大阪市立自然史博物館学芸員
1967年神奈川県生まれ。1990年慶応義塾大学理工学部化学科卒業後、京都大学大学院理学研究科で外生菌根菌を中心とした植物と菌類の共生関係を研究。1996年から大阪市立自然史博物館学芸員として、植物・菌類を担当。菌類のインベントリー研究のほか、里山について民俗学と生態学の両面から迫る研究も試みている。
著書:『考えるキノコ』(INAX、監修・著)、『きのこのヒミツを知るために』(大阪市立自然史博物館、編著)、『自然史博物館を変えていく』(高陵社、編著)『菌類のふしぎ―形とはたらきの驚異の多様性   国立科学博物館叢書9)』(東海大学出版、分担執筆)『里と林の環境史』(分担執筆、文一総合出版)など多数。

センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。

問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
office@sci.keio.ac.jp

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