自然科学研究教育センター講演会 第19回 終了
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- 日時 :
- 2012年10月02日(火)16:51
16:30~18:00
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- 会場 :
- 日吉キャンパス 来往舎1階シンポジウムスペース
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- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
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- 講師 :
- 赤松 友成 氏
独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所 エネルギー・生物機能利用技術グループ長
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- 参加費 :
- 無料 (学生の来場歓迎)
(会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
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- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演要旨
イルカは海で生きる達人です。人間の耳には聞こえない超音波で、餌を探しあてます。アメリカ海軍の実験によれば、イルカはこの能力を使って物のありかだけでなく形や材質や中身までわかるようです。もしこの技を手に入れることができたら、どんなにすばらしいでしょう。魚の種類を見分けたり、深海の生き物を透視したり、もしかしたら人命救助にも使えるかもしれません。いま各国のグループが最新の技術を駆使して「イルカを真似た新しいソナー」を作ろうとしています。これまでの魚群探知機にはできなかった超高精度の海中画像を得る方法や、音で叩いたときの材質による音色の見分け方、いろいろな方向から音をあてるスキャンの仕方など、私たちはイルカからいろいろなことを学びました。10年前に始めたこの研究は、最初から一筋縄ではいきませんでした。バルト海で録音機材を失い、揚子江でイルカに逃げられ、奄美大島でイルカの声をマグロに当て、東北地方の調査船にイルカ型ソナーを配備するまで、様々な試行錯誤がありました。いろいろな種類のイルカの声を実際に聞いていただき、各国の研究者とのエピソードを交えて、研究のおもしろさの一端をご紹介できればと思います。
プロフィール

センター主催のシンポジウム・講演会について
当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
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