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自然科学研究教育センター講演会 第26回 終了

VRと五感情報通信技術の未来
2013.12.16
  • 日時 :
    2013年12月16日(月)18:00
    16:30~18:00
  • 会場 :
    慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1階 シンポジウムスペース
  • 主催 :
    慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
  • 講師 :
    廣瀬通孝 氏
    東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
  • 参加費 :
    無料 (学生・塾外の方来場歓迎)
  • 対象 :
    学生・教職員・一般

このイベントは終了しました

講演要旨

 バーチャルリアリティ(VR)とは、コンピュータによって感覚刺激を合成し、それによって実際には存在しない世界を体験することができるという技術である。したがってこの技術はわれわれの五感と深い関係をもつ。多くの工学技術が物理現象等の客観を体系の中心にすえているのに対し、主観を扱いの中心にすえた珍しい存在である。われわれの考え方の基本は、世界をどう認識するかにあるわけだから、その認識の経路である感覚を操作することは考えてみればかなり危険なことでもある。
 一方、VR技術の本質は、われわれと現実世界との間にメディアという緩衝地帯を置き、両者が直接に関係する場合に比べて格段に大きな解決の自由度を与えることができる点にある。これが「仮想化」である。過去に遡れない、物は簡単には複製できない、などなど現実世界にはさまざまな制約がある。仮想化の技術はこうした制約を超越し、部分的にであるにせよ緩和するための解決策を提案することができるのである。
 本講演では、こうした新しい工学技術が作り上げる世界の可能性や、それとどうつきあっていくべきかについて、高齢社会への対応システムなど具体的な事例を交えつつ紹介していきたいと思っている。

プロフィール

廣瀬通孝 氏
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
経歴
1954年5月7日生まれ、神奈川県鎌倉市出身。
1979年東京大学大学院修士課程修了、1982年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。同年東京大学工学部講師、1983年助教授、1999年先端科学技術研究センター教授、2006年東京大学大学院情報理工学系研究科教授、現在に至る。専門はシステム工学、ヒューマン・インタフェース、バーチャル・リアリティ。主な著書として「バーチャル・リアリティ」(産業図書)、「空間型コンピュータ」(岩波書店)など。産業技術総合研究所 研究顧問、日本機械学会 フェロー、日本VR学会 理事など。東京テクノフォーラムゴールドメダル賞、大川出版賞など受賞。

センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

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その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。

問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
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