自然科学研究教育センター講演会 第27回 終了
-
- 日時 :
- 2014年01月31日(金)18:00
16:30~18:00
-
- 会場 :
- 日吉キャンパス 来往舎2階 大会議室
-
- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
-
- 講師 :
- 酒井敏 氏
京都大学 人間・環境学研究科 相関環境学専攻 自然環境動態論講座 地球環境動態論 教授
-
- 参加費 :
- 無料(学生・塾外の方の来場歓迎)
-
- 対象 :
- 学生・教職員・一般
このイベントは終了しました
講演要旨
都市のヒートアイランドは、身近な問題だけに、どうしても私たち人間の視点で考えがち です。しかし、これも、太陽からエネルギーを得て活動する地球の営みの一つですから、 地球全体のエネルギーバランスを抜きには語れません。地球科学的な視点から、身近なヒ ートアイランド問題を考えると、これまでとは、ちょっと違ったことが見えてきます。 ここでは、地球が最初に太陽のエネルギーを受け取る「地表面の形」が、そこの熱バラン スを大きく左右するという意外な事実について解説します。
都市では人間がたくさんエネルギーを使うから暑くなるのだ、という説明がされることが あります。しかし、人間が出しているエネルギーは太陽エネルギーに比べれば、それほど 大きくはありません。また、都市には植物が少ないので、蒸散効果で温度を下げることが できないのだ、という説明もあります。しかし、これも太陽エネルギーに比べれば、それ ほど大きな効果はありません。やはり、太陽エネルギーをどう処理するかということが、 大きなポイントです。樹木はこの自然のエネルギーの流れをうまく使って生きているよう です。やっぱり、自然は偉大ですね。
プロフィール
センター主催のシンポジウム・講演会について
当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。
問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
office@sci.keio.ac.jp