• 現在のページは HOME
  • イベント
  • 自然科学研究教育センター講演会 第33回 のページです。

自然科学研究教育センター講演会 第33回 終了

ソーシャル・イメージング:人々のこころを支えるテクノロジー
2015.11.06
  • 日時 :
    2015年11月06日(金)16:30〜18:00
    16:30~18:00
  • 会場 :
    日吉キャンパス 来往舎 1 階シンポジウムスペース
  • 主催 :
    慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
  • 講師 :
    鈴木健嗣 氏
    筑波大学システム情報系准教授
  • 参加費 :
    無料 (申込不要)
  • 対象 :
    学生・教職員・一般

このイベントは終了しました

講演要旨

我々は,複数人による相互作用行動とそれにより生じる情動に関し,生理的な生体電位信号や物理的な身体動作を計測することで,表情や情動状態,及び対人交流とその意図を理解するための新しい技術である「ソーシャル・イメージング」の確立を目指しています.これは,人々の間にある社会的行動や交流状況,さらにその社会的な関係性を顕在化して明示するための技術であると言えます.人々が行う社会的行動を指標として考えると,その行動を定量的に観察し,分析することは極めて重要ですが,このような相互作用行動や集団形成を計測することは困難です.
 例えば、世界的に急速に増加傾向が見られる自閉症スペクトラム障害児に関する発達心理研究においては,早期からの対人相互作用支援が注目されています.表情,対人コミュニケーションに対する動機づけ,他人への身体接触などの行動特性が数多く報告されているにも関わらず,日常生活や教育現場,家庭内においてこれらを定量的に計測することは容易ではありません.そこで我々は,臨床発達心理学の研究者らとともに,ソーシャル・イメージング技術を応用し,自閉症児のための発達支援法の確立に向けて研究を行っています.
 人々の暮らしや生活を支えるとともに,人々のこころを支えることは,世界的な社会的問題の克服を目指すという次世代の情報学における大きな挑戦です.

プロフィール

鈴木健嗣 氏
鈴木健嗣 氏
筑波大学システム情報系准教授
サイバニクス研究センター,附属病院未来医工融合研究センター等所属.1997年早稲田大学理工学部物理学科卒.日本学術振興会特別研究員(DC1),早稲田大学理工学部応用物理学科助手,筑波大学講師を経て,現在に至る.1997年イタリア・ジェノヴァ大学工学部・訪問研究員,2009年フランス・College de France 認知運動生理学研究室・訪問研究員.2011-2015年科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者.2014年よりJST CREST「ソーシャル・イメージング」研究代表者として.人工知能,サイバニクス,拡張生体技術,人支援ロボティクス,ソーシャル・ロボット,社会的インタラクション/発達支援研究を通じ,人の知能に応じた機械の知能と機能の融合に興味を持つ.博士(工学).

センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。

問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
office@sci.keo.ac.jp

Page Top