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自然科学研究教育センター講演会 第34回 終了

鳥の渡りと生物多様性の保全
2016.01.18
  • 日時 :
    2016年01月18日(月)16:30〜18:00
    16:30~18:00
  • 会場 :
    日吉キャンパス 来往舎 1 階シンポジウムスペース
  • 主催 :
    慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
  • 講師 :
    樋口広芳
    東京大学名誉教授、慶應義塾大学特任教授
  • 参加費 :
    無料 (申込不要)
  • 対象 :
    学生・教職員・一般

このイベントは終了しました

講演要旨

鳥たちの多くは、毎年春と秋、数千キロあるいは1万キロを超える長距離の季節移動、渡りをする。人は鳥のあとをついていくことができないので、渡り鳥がどこに行くのか、またどのようにして戻ってくるのかを知ることは通常できない。しかし近年、科学技術の進歩により、人工衛星を利用して渡り鳥の移動を追跡することが可能になった。また最近では、日の入りと日の出時刻の地域差をもとに、位置や移動を推定する技術も進展してきた。これらにより、ツルやハクチョウなどの大型鳥類からスズメ大の鳥に至るまで、渡りの実態を調べることができている。本講演では、こうした最新の科学技術の利用によって明らかになったいろいろな鳥の渡り経路、移動様式、環境利用などについて紹介する。また、それらの研究成果が対象種の保全にどう生かされたのかについても述べる。紹介する中には、往復で2万数千キロ、東アジアのすべての国を一つずつめぐる鳥の渡り事例などもふくまれる。

プロフィール

樋口広芳
樋口広芳
東京大学名誉教授、慶應義塾大学特任教授
1948年横浜生まれ.東京大学大学院農学系研究科博士課程修了.米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員,(財)日本野鳥の会・研究センター所長,東京大学大学院農学生命科学研究科教授を経て, 現在,東京大学名誉教授,慶應義塾大学特任教授.専門は生態学、鳥類学、保全生物学。日本鳥学会元会長,The Society for Conservation Biology Asian Section 元会長.主著「鳥の生態と進化」(思索社),「鳥たちの生態学」(朝日新聞),「保全生物学」(編著,東京大学出版会),「鳥たちの旅―渡り鳥の衛星追跡―」(NHK出版),「生命(いのち)にぎわう青い星―生物の多様性と私たちのくらし―」(化学同人社), 「日本の鳥の世界」(平凡社)など.

センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。

問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
office@sci.keo.ac.jp

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