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自然科学研究教育センター講演会 第18回 終了

カラーユニバーサルデザイン・当事者のイニシアチブでバリアフリーを普及させる方策
2012.06.25
  • 日時 :
    2012年06月25日(月)16:40
    16:30~18:00
  • 会場 :
    慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎2階大会議室
  • 主催 :
    慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
  • 講師 :
    伊藤 啓 氏
    東京大学 分子細胞生物学研究所准教授
  • 参加費 :
    無料 (学生の来場歓迎)
        (会場準備の都合上、塾外の方は事前申し込みをお願いします)
  • 対象 :
    学生・教職員・一般

このイベントは終了しました

講演要旨

 バリアフリーを実現する過程では、 配慮すべき対象となる当事者へのアンケートや聞き取り調査が行われることが多い。 しかし調査者の側が結果を実際の施設や製品設計にどの程度反映されるかには保証がなく、 当事者の側も実現可能性や優先順位を考慮しないで要望の言いっ放しに終わる場合が少なくな い。結果として、 当事者が真に満足できるようなバリアフリーがなかなか普及しない という問題が起きている。

 カラーユニバーサルデザインは、図表・案内サイン・操作ボタン・ 表示ランプ・テレビ画面の情報など、 色を使った情報伝達のバリアフリーである。色の見え方は人によって同じではなく、持って生まれた遺伝子の違いや、 網膜やレンズの病気によって色の見え方が一般の人と大きく異なる人が、 日本だけでも数百万人、世界には数億人いる。 これらの人にも見やすいデザインを実現するには、微妙な色みの調整だけでなく、 色以外のデザイン要素についても細かい配慮が必要になる。私たちは、科学的知見と調査に基づき、 しかもそれぞれの製品や施設に特有な制約を考慮した具体的なデザイン改善法を提案するとともに、 当事者自身による認証マーク制度を作ることによって、 当事者の意向を十分に反映させることがデザインサイドにとって重要なインセンティブになる仕組みを作り 上げた。施設デザインや気象情報など実際の例を紹介しながら、 カラーユニバーサルデザインの普及の歩みを紹介する。

プロフィール

伊藤 啓 氏
伊藤 啓 氏
東京大学 分子細胞生物学研究所准教授
1986年東京大学理学部物理学科卒業、1991 年同理学系大学院修了、理学博士。独マインツ大学客員研究員、ERATO 山元行動進化プロジェクト研究員、基礎生物学研究所助手を経て、2002年より現職。2004年、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構を設立、副理事長。専門:脳の分子神経生物学

センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。特に指定のない場合、聴講の対象に制限はなく、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。

問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
office@sci.keo.ac.jp

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