第29回 サイエンス・カフェ 終了
人間の共感、動物の共感
2015.07.11
-
- 日時 :
- 2015年07月11日(土)15:00〜16:30
15時開始で1時間半程度
-
- 会場 :
- 日吉キャンパス 来往舎 1 階シンポジウムスペース
-
- 主催 :
- 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
-
- 講師 :
- 渡辺 茂
慶應義塾大学名誉教授
-
- 参加費 :
- 無料 (事前申込必要。下記リンクから申込をしてください。)
-
- 対象 :
- 一般(小学校高学年以上)・教職員・学生
-
- 定員 :
- 80名
このイベントは終了しました
講演要旨
人間は社会的な動物だといわれています。そして社会生活のためには他者の気持を共有できる共感が大切だと考えられます。他人の不幸を見る事は悲しく、他人の喜びはわが喜びでもあります。共感は人間の道徳感情の基礎になっているとも言えます。サイエンスカフェでは、私たちが行っている動物の共感や不公平嫌悪に関する実験を紹介します。これらの実験結果から人間が他人に持つ複雑な感情は生物学的起源を持つ事がみえてきます。
プロフィール
渡辺 茂
慶應義塾大学名誉教授
昭和23年1月19日東京生まれ、慶應義塾大学大学院修了(文学博士)、同大文学部教授を経て、現在、慶應義塾大学名誉教授。この間MRC(英国)、ケンブリッジ大学、ビーレフェルト大学、エコール・ノルマル・スペリユールなどで研究/教育に従事。また、グローバルCOE「論理と感性の先端的教育研究拠点」拠点リーダー、「人間知性研究センター」センター長などを務める。日本語の著作は「認知の起源をさぐる」(岩波書店)、「ヒト型脳とトリ型脳」(文芸春秋社)、「鳥脳力」(化学同人社)、「情動の進化」(中山書店)が間もなく店頭に並ぶ。 研究分野は動物の高次認知機能を進化と脳という二つの観点から研究する「比較認知神経科学」。具体的には絵画弁別などの視覚認知、社会的認知、空間認知などを扱ってきた。主に鳥類で研究を進めてきたが、最近ではネズミを主にしている。 今も毎シーズン、ゲレンデに出るが、まもなく孫娘に追い抜かれるであろう。
センター主催のサイエンス・カフェについて
当センターでは、サイエンス・カフェを年1~2回程度開催しています。これは一般市民の方と自然科学について、飲み物を片手に気楽に語り合うことをめざしています。講演会とは異なり、科学者と一般市民の間で積極的なコミュニケーションを行い、自然科学に対する相互理解を得ることが目的です。参加費は無料です。企画の内容によって、参加対象が指定される場合もありますので、ご了承ください。特に指定のない場合、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。
天災・交通事情など予期せぬ事態により変更・中止となる場合がございます。
その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。
問合せ先:慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
office@sci.keio.ac.jp