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化学実験

実験テーマ毎に、そのねらいや概要、実験上の注意、実験テーマの履歴など、そして実験テキストのpdfファイルを掲載しました。実験テーマによっては、実験風景の写真も見られます。

実験テーマ一覧中、テーマ番号につけた記号の意味は次の通りです。
(a):「平成22-23年度大学教育推進プログラム」で開発・改良したもの
(b):「平成17-20年度日吉キャンパス特色GP」で開発・改良が行われたもの。
(*):平成15年度以降に大学の予算で開発・改良がおこなわれたもの。
記号なし: 平成14年以前から存在し、ほぼそのままの形で残っているもの。

はじめに

慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、「化学I・II(実験を含む)」(半期各3単位)の授業が文科系学部学生を対象として設置されています。これは午前あるいは午後の連続2コマの授業であり、講義と実験が隔週で行なわれています。ここでは、文系学生にどのような化学実験を行なっているのか、そのねらいや実験内容について紹介いたします。実験テーマ名をクリックすると、詳しい内容がご覧になれます。

実験テーマ

1.金属イオンの系統分析

内容:

水溶液中の金属イオンを、溶解度の差を利用して分属する(性質の似ているものを何組かに分ける)。さらに、その第1,2,3属イオンを分離・確認する方法を学ぶ。

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2.ホウ砂球反応と炎色反応

内容:

金属原子からの発光、あるいは遷移金属化合物の色により、金属元素の種類が特定できることを知る。

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3.中和滴定 と可視吸収スペクトル(a)

BTB

内容:

中和反応の量的関係を学ぶ。また、中和滴定における酸塩基指示薬の使い方について考える

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4.メチレンブルーの酸化と還元 (*)

内容:

酸化還元を例にとり、反応の速度が温度によって変わることを学ぶ。

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5.ボルタ電池と燃料電池 (b)

内容:

化学反応により、電気が作れることを学ぶ。また、光電池および燃料電池の理解を深める。

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6.原子スペクトルと光の作用 (b)

内容:

原子から発せられる光と、原子中の電子エネルギーとの関係を学ぶ。

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7.放射線と放射能鉱物 (a)

内容:

身の周りに放射線があること、また放射性鉱物から発せられるγ線の強さは、距離の二乗に反比例することを学ぶ。昆布などから放出される放射線がα、β、γ線のどれであるか区別する方法を考える。

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8.ペーパークロマトグラフィー

内容:

ペーパークロマトグラフィーを利用して色素の混合物が分離できることを学ぶ。

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9.キラリティ(左と右の区別) (b)

内容:

旋光度の測定や水晶の観察などを通して、分子や結晶のキラリティを学ぶ。

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10.酢酸エステル類の合成(果物の香り) (*)

内容:

アルコールと無水酢酸との反応により、酢酸エステルが生成すること(エステル化反応)を学ぶ。

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11.アセトアニリドの合成

内容:

アニリンと無水酢酸との反応により、アセトアニリドが生成すること(アセチル化反応)を学ぶ。また、その収率を求める。

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12.パラニトロアニリン赤の合成と染色

内容:

アゾイック染料(繊維上でカップリングさせてアゾ染料を生成させる)を用いて綿布を染色し、その原理を学ぶ。

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13.ナイロン66の合成 (b)

内容:

ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸クロライドとの反応により、ナイロン66が生成すること(重合反応)を学ぶ。

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14.タンパク質の定性反応

内容:

呈色、沈殿、凝固反応を通して、タンパク質の性質や構成アミノ酸の反応性を知る。

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15.化学発光 (*)

内容:

ルミノールおよびルシゲニンの反応に伴う発光を観察し、その原理を学ぶ。

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16.フェノールフタレイン類の合成

内容:

無水フタル酸とフェノール類を濃硫酸存在下で加熱すると、種々の色素が生成することを学ぶ。

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17.無電解めっきとフォトレジスト(鏡の作成)(a)

内容:

ガラスのような絶縁体の表面に、化学的に「めっき」する方法を学ぶ。また、フォトレジストを用いて金属膜のパターニングを行い、感光性分子の構造変化とその役割について考える。

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18.アルコール発酵 (b)

内容:

発酵という現象は、微生物内の酵素による化学反応であることを学ぶ。またその最適温度を調べる。

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19.アルコールの蒸留 (*)

内容:

物質により沸点が異なること、またそれを利用して分離が可能であることを学ぶ。
 

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20.セッケンの合成 (*)

内容:

油脂をアルカリで加水分解すると、セッケンが生成することを学ぶ。また、その水溶液の性質を合成洗剤の場合と比較する。

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補足ページ

補助教材

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