陸産緩歩動物に関する分類学的研究
日本各地から採集されたコケ(蘚類)と、そこに住むクマムシ(緩歩動物)の分類学的研究を行う。
目的
日本産ではこれまでに約170種の緩歩動物が記録されているが、その多くは分類学的再検討を要しているのが現状である。本研究では、最新の分類学解析手法によってコケとクマムシをめぐる自然史を再構築し、日本の生物多様性に関する基盤的知見を拡充することを目的とする。
内容
日本各地より採集されたコケ(蘚類)を水に浸し、実体顕微鏡下でクマムシ類を取り出す。試料の一部をDNA解析用にエタノール中に保存する。光学顕微鏡観察用の標本はスライドガラス上にホイヤー氏液で封入し、微分干渉顕微鏡(Olympus BX50DIC)で観察する。走査型電子顕微鏡用の試料はグルタルアルデヒドあるいはホルムアルデヒドで固定し、さらに四酸化オスミウムで後固定した後、t-ブタノール中で脱水し凍結乾燥する。その試料をアルミ製試料台に貼付け金蒸着して走査型顕微鏡(JEOL JS-6510)により観察する。形態学的観察と遺伝子解析により種の記載を行い、論文として公表する。