ファージを用いた抗ウイルス免疫誘導の確立
ファージディスプレイ法を応用して独自に開発したファージを新規な感染症ワクチンとして、インフルエンザウイルス感染を対象にファージワクチンを作製しその効果を検討する。
-
- メンバー :
- 藤猪 英樹(代表),橋口周平:鹿児島大学理工学研究科 教授,村上明一:徳島大学大学院医歯薬研究部 准教授
-
- プロジェクト期間:
- 2025年度プロジェクト [ 2025年度〜継続中 ]
目的
本研究開発では、ファージディスプレイ法を応用して独自に開発したファージを新規な感染症ワクチンとして活用すべく、次の項目を行う。
1.インフルエンザウイルスに対するファージワクチンを作製 する。
2.動物感染実験を行い、既存のインフルエンザワクチンとワクチン効果を比較することでその有効性を
評価する。
内容
世界的にファージワクチン開発が進められているが、本研究ではファージの感染症ワクチンとしての有用性を明らかにする。M13ファージワクチンの設計方法はファージディスプレイ法の延長線上にあり、構造予測などの最新技術との親和性も高く広範なワクチンデザインに応用できるため、インフルエンザウイルス感染症を対象としたプロトタイプワクチンの確立を目的とする。インフルエンザウイルスの主要なスパイク蛋白であるヘマグルチニン(HA)をワクチン抗原として研究を推進し、mRNAワクチンに代わる担体として利用できる可能性を高める。