光源の特徴 †
- 全体的に島津の光源のほうが優秀である。もう片方の細いタイプの光源は、輝線にまじって連続スペクトルが見える場合がある。
島津 †
種類 | 原子名 | 元素番号 | 線の本数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
水銀 | Hg | 80 | 4 | 見やすい |
ナトリウム | Na | 11 | 6~9 | 見やすい |
カドミウム | Cd | 48 | 6~8 | 見やすい |
それ以外 †
種類 | 線の本数 | 特徴 |
---|---|---|
蛍光灯 | 4 | |
水素 | 3 | |
酸素 | 5 | 見やすい輝線がない |
窒素 | NA | ほぼ連続スペクトル |
アルゴン | 3 | たくさん見えるが、見やすい輝線なし。 |
ヘリウム | 7 | 6本は観測しやすい |
ネオン | 23 | 多いが測定はしやすい |
エネルギー準位の同定 †
- http://physics.nist.gov/PhysRefData/ASD/index.html
- 2005/2にVer2→Ver3に上がり、非常に使いやすくなった。波長と遷移の情報が一度に出るようになった。
表の見方 †
- 原子の名前に
Ne I, Ne II
のような記述が出てくる。Iは中性、IIは第一イオン化された原子をあらわす。 http://www.cfa.harvard.edu/amdata/ampdata/kurucz23/spectro-not.html - Intensityの数字の横の(*)は、複数の準位が近すぎて区別できない
- Intensity の横に文字がつくことがある
b - band head c - complex d - line consists of two unresolved lines h - hazy l - shaded to longer wavelengths P - a persistent line r - easily reversed s - shaded to shorter wavelengths u - unresolved shoulder on strong line w - wide
- Akiは遷移確率
- 表が5行おきに青色で塗られている。表を見やすくするためで意味はない(と思われる。)
波長の計算(グレーティング) †
グレーティング(回折格子)を用いた実験において、波長は

から求まる。αは回折の角度、dは光子間隔、nは何番目のパターンかをあらわす。αは最大0.13 [rad] 程度で、sinα〜α としたときの値の誤差は最大0.3%である。
参考文献 †
- 「原子スペクトルと原子構造」、G. Herzeberg http://opac.lib.keio.ac.jp/cgi-bin/nph-mgwcgi?MGWLPN=OPAC&NSPACE=KMC1
- Atomic Spectroscopy, W. C. Martin and W. L. Wiese, http://physics.nist.gov/Pubs/AtSpec/index.html
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Last-modified: 2006-06-02 (金) 18:59:36 (1032d)