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2024.04.24

中性子星の自転が突然速くなる起源を探る:トポロジーと量子渦ネットワーク

日本大学 文理学部のGiacomo Marmorini 研究員、広島大学 持続可能性に寄与するキラルノット超物質国際研究所の安井繫宏 ポスドク(現 二松学舎大学 国際政治経済学部・准教授)、 新田宗土教授(慶應義塾大学 日吉物理学教室・商学部、自然科学研究教育センター・所員)らの研究グループは、中性子星の内部の量子流体が導く巨大な量子渦ネットワークのもつ統計性を世界で初めて発見しました。中性子星は、非常に密度が高く、高速で回転する小さな天体です。中性子星の自転が突然急激に加速するという現象(グリッチ)がなぜ起こるのか謎でした。同グループは、中性子星の二つの異なった種類の量子流体による量子渦が巨大なネットワークを形成することを見出しました。この巨大な量子渦ネットワークが形成される規模を数値シミュレーション計算で調べることによって、モデルの詳細によらずに、天文学で観測されているグリッチの統計性を説明することに成功しました。

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