*正規重力 [#zc04b707]

地球は回転楕円対であるため、重力加速度は緯度により異なる。その地点での高さ、密度などを無視し、地球を一様な回転楕円対とみなしたときの重力加速度の値を正規重力という。

最近、Web上で高性能な地図アプリケーションが利用できるようになったので、これを用いて任意の緯度における正規重力値を算出することができる。((参考:http://wwwsoc.nii.ac.jp/geod-soc/web-text/part2/2-2/2-2-1-4.html))

地球を回転楕円体とみなしたとき、緯度ψにおける重力加速度は、次の正規重力式

#tex(center,"\gamma = \frac{(a \gamma_e \cos^2 \psi +a \gamma_p \sin^2 \psi)}{\sqrt{a^2 \cos^2 \psi + b^2 \sin^2 \psi}}")

で与えられる。ここで、a, b は赤道半径および極半径、&tex{\gamma_e};、&tex{\gamma_p};は赤道および極における正規重力である。

a、b、&tex{\gamma_e};、&tex{\gamma_p};、およびψの値は測地系の取り方に依存するので注意が必要である。ここでは世界測地系GRS80を採用する。Google Mapを用いて、地図上の任意の場所の緯度経度を取得できるサイト((例えば、http://jsgt.org/ajax/newmon/samples/chapter03/03-31/getlatlon3.htm))がいくつか存在するので、これを用いて緯度経度を測定する。

**日吉物理学実験室の緯度経度および正規重力加速度 [#o7ded681]

-世界測地系(GRS80)での値
-教室のサイズにあわせて、値に幅を持たせた。

|~緯度|~経度|~正規重力値 [m/s&super{2};]|
|35.5531±0.0001|139.6501±0.0001|9.79612|

**実測値とのずれ [#g5b2f531]

正規重力式は、重力の原因となる他の要素−高度、地質−を考慮していないため、実測値とは一致しない。しかしながら、「理科年表」によれば、小数点2
正規重力式は、重力の原因となる他の要素−高度、地質など−を考慮していないため、実測値とは一致しない。





[[物理学実験/重力加速度]]

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