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2019.10.23自然科学研究教育センター講演会 第46回

日時 2019年10月23日 ( 水 )  16:30〜18:00
会場 日吉キャンパス 来往舎 1階 シンポジウムスペース
主催 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
内容 昆虫の本能的な摂食行動を操るホルモン
講師 永田晋治 氏  東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 准教授
参加費 無料(申込不要)
対象 学生・教職員・一般

講演要旨

 昆虫は,進化の過程で地球上のさまざまな環境に適応することにより,大繁栄を成功させた。この大繁栄は,昆虫が翅を獲得したことや,蛹期を獲得したこと,などが主な要因とされている。それに次いで,昆虫が植物食(植食性)を獲得し,陸上の植生の環境に適応したことも,重要な要因と考えられている。進化上,昆虫は,肉食性や植食性など食性の選択を迫られているはずだが,それはどのようなメカニズムで決まったのだろうか?私たちは,この命題,すなわち「何を餌とするべきか」という本能的な行動のメカニズムを明らかにすることを目的とし研究している。研究には,肉食性と植食性を併せ持つ,いわゆる雑食性で,進化上で最も古く食性の多様化とともに出現したと考えられる直翅目(バッタ目)に着目した。実際には,フタホシコオロギGryllus bimaculatusを用いて,環境適応,成長,交尾,感染性罹患,共食いなどの様々なライフイベントで,代謝系および内分泌系のメカニズムが鍵となっていることを明らかにしてきた。つまり,ホルモンで制御されたメカニズムが,昆虫の食性を決定していることが分かってきた。本講演では,最近の私たちが見出した成果を中心に,昆虫のみならず,生物で普遍的に認められる「何を食べるか?」という本能的な食行動のメカニズムを紹介する。

プロフィール

  • ■ 永田晋治 氏

    東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 准教授

    専門:昆虫生理学,化学生態学
    主な著書:
    「動物学の百科事典」(丸善出版)第8章 担当編集,
    「カイコの実験単」(NTS出版)分担執筆,
    「天然物化学」(コロナ社)分担執筆,他
    原著論文(総説のみ):
    Nagata, S., and Zhou, Y.J., Feeding-modulating neuropeptides and peptide hormones in insects. Advanced in Insect Physiology, in press.
    Nagata, S. (2019) Feeding modulation in insects through factors in the hemolymph. Biosci. Biotech. Biochem., 83, 33-38.


センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。聴講の対象も制限はありません。特に指定のない場合、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

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その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。


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〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
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