生物学クイズ
<○×問題>

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○×問題
生物学についての知識

次の説明が正しいか○か×を選択せよ。

ゾウリムシは肉眼では見えない。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
ヒトの肉眼の分解能は100μmと言われている。100μm(=0.1mm)前後の大きさのゾウリムシは肉眼で見ることができる。

光学顕微鏡ではリボソームは見えない。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
光学顕微鏡の分解能は200nm。
リボソームの大きさは22nm程度であり、その限界を超えているため光学顕微鏡では見ることができない。

植物の細胞壁の主成分であるセルロースはタンパク質である。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
セルロースはβグルコースがグリコシド結合により直鎖状に重合した多糖類であり、分子式は(C6H10O5)nであらわされる。なお、多くの動物はセルロースを分解することができない。同じ分子式であらわされるデンプンは、αグルコースがグリコシド結合により重合した多糖類でらせん状構造をし、生物の主要なエネルギー源となる。

真核生物のDNAの塩基配列のほとんどは遺伝子として働かない。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル3】
DNAの中でイントロン、反復DNA領域、転写制御領域はタンパク質をコードしていない。DNAの塩基配列ほとんどすべてが遺伝情報となっているわけではない。推定では遺伝子として使われている領域は全DNA配列の3%にすぎないとも言われている。

ヒトゲノムの塩基配列は、誰でもインターネット上で閲覧できる。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
以下のサイトでその情報を見ることができる。

個体レベルで進化は起こる。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
進化の起こる最小単位は集団である。

ダーウィンは、「生命の起源」を発表した。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
ダーウィンの書は「生命の起源」ではなく、「種の起源」である。その中で自然選択により進化の仕組みを述べている。

ヒトの卵巣における生殖細胞の数は思春期を迎えると増加する。

 
 
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正解は× 【難易度レベル3】
卵原細胞数は出生時最大で、その後減少する。

骨格筋が収縮するためには、ダイニンと呼ばれるタンパク質が微小管上をすべる必要がある。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
骨格筋が収縮するためには、ミオシンと呼ばれるタンパク質がアクチン繊維の上をすべる必要がある。微小管上をすべるダイニンやキネシン類は繊毛運動や鞭毛運動に関与する。

炎症反応において血管の透過性をあげるのは、肥満細胞からヒスタミンが放出されることによる。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
炎症反応は非特異的生体防御反応の一つであり、血管の拡張、血管透過性の増大、白血球の遊出、平滑筋の収縮などで、異物を排除して生命維持に不可欠である。肥満細胞のほかには補体や好塩基球等もヒスタミンを放出して、血管透過性を上げる作用を持つ。

生物のDNAに有害な影響を与える紫外線を遮断する働きのあるオゾン層は、フロンガスが原因で破壊されている。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル1】
フロンは、炭化水素の水素を塩素やフッ素で置換した化合物の総称である。化学的には反応性が低く安定し、毒性がないため、冷蔵庫やクーラーの冷剤を初め、スプレーガスや精密機器の洗浄や発泡剤として使われてきた。一方、空気中に放出されたフロンガスは安定なため分解されないまま成層圏に達し、成層圏において太陽からの強い紫外線を吸収して、塩素原子を放出し、その塩素がオゾンを分解する。 塩素原子1個につきオゾン分子数万個を連鎖的に分解するために、オゾン層が破壊されてしまう。

松枯れを防ぐために松くい虫を退治することは生態系の保護に役立つ。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
生態系は、複数種の生物間の微妙なバランスを介して成り立っている。人為的な操作を加えることは、そのバランスを崩してしまう可能性が高く、かならずしも生態系の保護にはならない。

抗体の多様性が生じるメカニズムを証明し、利根川進博士はノーベル賞を受賞した。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル3】
抗体はL鎖とH鎖からなるタンパク質である。それをコードする遺伝子において、抗原と結合する可変部はL鎖ではVとJ H鎖ではVとDとJの領域に分かれている。それぞれの領域に複数の変異があるため抗体の種類はその掛け算となり(Lv×Lj×Hv×Hd×Hj種類)、抗体の多様性が説明された。

鎌形赤血球症はマラリア原虫が赤血球に感染し、ヘモグロビン遺伝子に変異を誘導した結果として生じる。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
鎌形赤血球症はヘモグロビン遺伝子に突然変異が生じた遺伝性の貧血病で、赤血球が鎌形になり酸素を運搬できない。遺伝子型がホモの場合、90%のヘモグロビンが鎌状となるため、成人まで生存できない。一方、ヘテロの場合はその割合が40%となり、マラリア原虫は鎌状ヘモグロビンでは増えることができないため、マラリアの発症が抑えられる。なお、マラリアが比較的多く発症する地域ではこの遺伝子を持つことが生存にとって有利となっている(ヘテロ接合優位)。

液性免疫が作動する前には、多くの場合マクロファージの食作用が生じている。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
生体防御は 非特異的生体防御と 特異的生体防御(いわゆる免疫)に分けられる。液性免疫は細胞性免疫とともに特異的生体防御を担っているが、その成立前にマクロファージによる非特異的生体防御システムが働く。

皮膚移植の失敗の原因はMHCが等しいことによる。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
主要組織適合性抗原複合体とも呼ばれるMHC(Major Histocompatibility Complex)は、細胞表面に存在するタンパク質で 自己と非自己の識別に重要な役割を果たしている。ヒトのMHCは特にHLA(Human Leukocyte Antigen)と名付けられており、この型が異なる場合、非自己と認識し移植片は排除されてしまう。

DDTは食物連鎖により濃縮されるが、エストロゲン作用を引き起こす環境ホルモンと類似している。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル3】
環境ホルモンとは内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質で、内分泌かく乱物質とも呼ばれている。DDTは合成エストロゲンDESと化学構造が類似し、エストロゲン類似作用を引き起こす。プラスチックから染み出すビスフェノールAやPCB(ポリ塩化フェニール)などもエストロゲン類似作用を引き起こす物質として知られている。

生態系において各種の元素は循環し、長時間でも消失することはない。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
生態系を支える過程はエネルギーの流れと物質循環である。エネルギーは流出するが、物質としての元素は生態系内で循環するため消失することはない。

赤潮は、海洋に不法投棄された汚染物質である。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
赤潮は、水系の富栄養によるプランクトンの異常増殖により、水色がプランクトンのもつ色素で赤色〜褐色に染まる現象である。

松などの常緑樹は、健康ならば葉を落とすことはない。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
落葉する前に次の葉が展開して、葉が連続してついているものを常緑樹と呼ぶ。実際には、葉の寿命が1年以下のものもある。

動物を食べる植物がいる。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル1】
ハエトリグサで代表されるような食虫植物がそれにあたる。捕まえた虫をゆっくりと消化液で溶かして自身の栄養とする。

昆虫には心臓にあたる器官がない。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
開放血管系の動物である昆虫には、血液を循環させる管状の構造が腹部背側にある。心臓と呼ばずに、背脈管と呼ぶこともある。

家畜の病気がヒトに感染することはない。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
病気の原因となる病原性ウィルスや微生物は特定の宿主のみでしか増えることのできないものから幅広い宿主内で増えることができるものまである。実際、家畜の病原性ウィルスや微生物がヒトに感染して病気を引き起こすこともある。鳥インフルエンザや豚インフルエンザなどが変異して、ヒトに感染した場合、重篤な状態を引き起こす可能性があるとして問題になっている。

ミツバチの主食は小さな芋虫などである。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
ミツバチは花粉や花蜜を食べる。同じハチの仲間でも、アシナガバチやスズメバチのような狩り蜂は芋虫などを主食とする。

植物の葉が緑なのは、緑色の光を吸収しているからである。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
葉緑素は、緑色の光を吸収できず反射しているため、緑色に見える。

道具を使う動物は、ヒトだけである。

 
 
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正解は× 【難易度レベル1】
チンパンジーの小枝による白アリ釣りなどが観察されている。

ニホンザルはヒト以外で日本に自然分布している唯一の霊長類である。

 
 
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正解は○ 【難易度レベル2】
霊長目には、直鼻猿亜目と曲鼻猿亜目がある。直鼻猿亜目はメガネザル下目と真猿下目に分かれ、メガネザルは東南アジアに分布する。一方、真猿下目は、広鼻と狭鼻に分けられ、前者は 中南米に分布、後者は アジア、アフリカに分布する。曲鼻猿亜目はさらに、キツネザル下目とロリス下目に分かれるが、キツネザル下目はすべてマダガスカル島および周辺の島々にのみ生息する。一方、ロリス下目はサハラ以南のアフリカ、インド、スリランカ、および東南アジアに生息している。狭鼻に属する霊長目のなかで 日本に分布するのは、ニホンザルとヒトになる。

ヒトにもっとも近縁な現生の生物はオランウータンである。

 
 
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正解は× 【難易度レベル3】
チンパンジーやボノボ(ピグミーチンパンジー)の仲間がもっとも近縁の現生生物である。

最古のヒト属の化石はアジア大陸で見つかっている。

 
 
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正解は× 【難易度レベル2】
最古のヒト属として知られているのはホモ・ハビリスであり、その化石はアフリカで見つかっている。
2017-09-26 18:14