文系学生を対象とする自然科学教育に関するアンケート調査の趣旨

   慶應義塾大学日吉キャンパスでは、1949年の新制大学移行時より半世紀以上にわたって、「文系学生に対する実験重視の自然科学教育」を実践してきました。現在、文系4学部(文・経済・法・商)4,000名以上の全ての学生が自然科学を履修し、そのうち約7割の学生が実験を含む科目(生物学・化学・物理学)を選択しています。

 日吉キャンパスで長年にわたって実践されてきたこの「文系学生に対する自然科学教育」の取組は、17年度の「特色GP」に採択されました。これは慶應義塾の取組が、「文系学生に対する自然科学教育」の一つのあり方を示すものとして評価されたものと考えています。GP申請に当たって慶應義塾大学の在学生と卒業生を対象に、本学が独自に実施したアンケート調査では、文系学生の多くが「自然科学科目」の履修に心理的な抵抗を持っていないこと、また自然科学の成果に知的好奇心を持っていることが明らかになりました。これは興味深いデータであり、一般に言われている「理科離れ」問題の解決に新しい視点をもたらすものと考えています。

 「文系学生に対する自然科学教育」の意義に関しては、賛否を含めて様々な考え方があります。またその取組に関しても、各大学でそれぞれ独自の方針で臨んでおられることと存じます。本取組ではこの機会にその補助事業の一環として、「文系学生に対する自然科学教育」の実施状況と、その教育に関する各大学の取組および方針の実態を調べ、その結果を本特色GPのホームページその他で公開していくことを考えています。 本調査の目的は、一つにはアンケートの結果を慶應義塾大学内における教育の質の向上を目指す取組の資料とすることですが、それだけでなくその結果を公表することにより単に慶應義塾という一大学の枠を超えて、「文系学生を対象とする自然科学教育」のあり方に関する各大学の今後の論議に資するデータを提供することにあります。

全国大学アンケート報告書完成のお知らせ

 本取組のアンケート調査に関しましては、全国多数の大学よりご回答をお寄せ頂き、ありがとうございました。

このたび集計結果がまとまりましたのでご報告をさせていただきます。

詳細は下記PDFファイルをご参照下さい。

file文系学生を対象とする自然科学教育に関するアンケート報告書.pdf

★お忙しい中、ご協力頂き、ありがとうございました。★


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Last-modified: 2007-05-30 (水) 16:16:50 (670d)